ネイリストとは、爪に装飾をするネイルアートを行ったり、つめの手入れなどをお仕事としている方のことを指します。ネイルアーティストとも言われていますね。
ネイルアーティストになるには資格が必要でしょ?と思っている方が多いかもしれませんが、資格は必要ありません。実は資格が何もなくてもネイルアーティストを名乗ることができるのです。
しかし、お金を支払って体の一部に施術をお願いする…となると、一定の知識や技術があるネイリストでないと、気が引けてしまうことも少なくないはず。そこで、知識やテクニックがあるという証明の裏付けとして、多くのサロンなどで就職時に必要な条件として挙げているのは、「ネイリスト検定2級以上」。(サロンによっては1級が必要な場合も有)
それに、ネイリスト検定で2級以上を取得しているなら、たとえフリーのネイリストで働いていたとしても、お客さまに堂々と「私はプロのネイリストです!」と名乗ることができます。そういった理由から、ネイルスクールに通いネイリストの資格取得に挑戦される人が非常に多いのが現状です。
とはいえ、資格検定で出題される内容は、ネイリストなら当然知っておくべきなコトばかりですので、勉強して絶対損はしません。ネイリストとしてプロを目指そうと思うなら、まず初めに資格取得の勉強を始めてみましょう!
ネイルの専門学校で勉強を始めて、そのままネイリストになる人もいれば、社会人として働きながら勉強をし、ネイリストになる方もいます。では、ネイルアーティストになるには、どのようなステップを踏んで目指すのが良いでしょうか?一般的に多いのは、ネイルスクールに通い、ネイリストとしての知識を身に付けることです。
現在社会人としてすでに働いているという方も、夜間講座や土日の講座を利用することができるので、空き時間でスクールに通うことが可能です。ネイルスクールで学べる内容としては、ネイリストとしての技術はもちろん、知っておくべきネイルの基礎知識、ネイルの施術に必要なツールも一式用意されており、さらに資格取得のサポートや、就職面接時の対策支援などを行っているスクールもあります。
また、実際に現場研修を行っているネイルサロンでは、施術やお客さまへの接客を体験することができ、感覚をつかむことができるので、就職活動や実際に働き始める際に、とても役に立つ経験をすることができます。
通学が難しいという人は、通信講座を利用して勉強する方法があります。必ず資格が必要な職業ではないため、独学でも勉強はできますが、ネイリスト検定の資格や早くプロとして活躍したいということであれば、ネイルスクールに通うのが一番の近道といっても過言ではないでしょう。
学生の方で、これから専門学校を探している!という方には、全日制の学校もオススメです。毎日ネイルに関する講義や実技指導が行なわれ、中には企業へのインターンシップや、他学科とのコラボレーションによるファッションショーなどに挑戦できたり、美の追求にどっぷり漬かった刺激的な日々が送れることでしょう。
以上のように、ネイリストになるにはスクール・専門学校などに通ったり、通信講座を利用したりするのが一般的です。ただ、中には果敢に独学で試験にチャレンジしようとするツワモノもいます。
学校に通って資格を狙う場合と、独学で資格を狙う場合との違いを考えてみましょう。
ネイリストとして働くには、本来、資格は必要ありません。ネイル技術と知識が十分にあれば、制限なくネイルの仕事をすることができます。ただ実際には、就職する際に資格が必須となってくるでしょう。なるべく短期間でネイリストになりたいなら、学校に通うのが王道です。
すでにネイルに習熟した先生が直接指導してくれるので、独学よりも間違いなく効率的に勉強することができます。独学よりも合格率は上がるでしょう。
ほとんどの学校で、就職対策も実施しています。中には、学校とのつながりのあるサロンへの就職をあっせんしてくれるところもあります。
学校に入学すれば、同じ目標を持つ仲間がたくさんいます。一人で勉強をするよりも、多くの仲間と勉強したほうが勉強のモチベーションも上がるでしょう。何より、仲間がいたほうが楽しいものです。
仕事や家事で忙しい人でも、すでに説明した通り夜間に開講している講座や、土日限定で開講している講座があります。うまく時間をやりくりすれば、忙しい人でもスクールに通うことができるでしょう。
独学でネイリストの資格を目指すことも、もちろん可能です。3級を独学で取ったという人の話は時々聞きますが、中には1級まで独学で取得した人も実際にいるようです。
スクールや専門学校に通うと、数十万円の学費がかかります。中には100万円以上の学費を要する学校もあります。それに対して独学の場合は、ネット情報や参考書での勉強が中心になるので費用を大幅に節約することが可能です。
スクールの場合は、いくら夜間・土日開講の授業とは言え、それなりに時間に縛られることになります。でも独学の場合は、いっさい時間に縛られません。自分のペースで、自分が好きなときに勉強を進めることができます。
以上のように、独学で勉強することのメリットも、あるにはあります。
ただし、学校で学ぶことに比べると、勉強の効率は格段に悪くなることは確かです。勉強のポイントをつかむことができず、何年たっても試験に合格しないという状況にもなりかねません。そのうち勉強するのが嫌になり、ネイリストへの熱も冷めてしまうかも…。
それでも、どうしても独学で学びたいという方には、参考書やネットでの勉強ではなく、通信講座を利用することをおすすめします。通信講座でも学費はかかりますが、学校に通うよりはだいぶ安く済みますよ!
ネイリストの通信講座は種類が豊富で、趣味で楽しみたい人から検定取得を目指す上級者コースまでさまざまです。
通信講座は、学校に通わなくても自宅でしっかり指導を受けながら計画的に勉強することができ、働きながら学ぶのに最適の学習法です。
通信講座は独学に近いですが、教材や道具がセットになっていて添削サービスがあるため、プロの指導を受けながらも通学より安い費用で学ぶことができます。
通信講座にはいろいろなコースがあり、道具付きのコースと道具なしのコースが選べるので、まるっきり初心者もすでに独学で始めている人も自分に合ったスタートラインで始められます。
通信講座は、学校に通うのと独学のいいとこ取りともいえる方法ですので、独学が不安な人や通学するのが負担になる人に選ばれています。費用はコースによっても異なりますが、10万円~30万円ほどで、レベルに応じて段階的に学ぶこともでき無駄がありません。
ジェルネイル検定をはじめ、ネイル関連の資格は中卒以上であれば受験することができるので、高校生でも資格を取得することは可能です。
高校生はアルバイトができる年齢なので、アルバイトでかつ高校生でも募集をしているネイルサロンがあれば、ネイリストとして働くこともできると思います。
ただ、学生アルバイトを募集しているネイルサロンは、現実的に考えるとほとんどないと思われますので、まずはネイルの資格を取得して、高校を卒業したらすぐにでもプロのネイリストとして就職できるような準備期間とすることが望ましいです。
学生でなければ、中卒でネイルスクールに通ったあとにネイリストとしてネイルサロンで働いている人も多いので、年齢が若いということネックにはなりません。
数あるネイルスクールにおいても、中卒以上であれば入学が可能ですので、もちろん高校生も入学できます。
高校生の間は独学でネイルを学び、卒業してからネイルスクールで学んでネイリストになろうと考えている人も多いようです。
独学で学ぶのが悪いということではありませんが、高校卒業後すぐにネイリストとして働きたいのであれば、高校在学中にネイル関連の資格はひと通り取得しておく必要があります。
ネイリストについては、看護師や鍼灸師などのように資格がないと仕事をしてはいけないと決められているわけではありませんが、現在ネイリストとして第一線で働いている人たちは、そのほとんどがネイルの資格を取得しています。
このため、就職においても資格を取得している人としていない人であれば、取得している人が採用されやすいのが現実です。
より早く仕事に就きたいということであれば、高校に在学しているうちにネイルスクールに通い、効率よく知識や技術を身に着けた上で、資格を取得することをおすすめします。
ネイルスクールはたくさんありますが、フリータイム制を導入していて自分の好きな時間に通えるところも多く、放課後スケジュールに合わせて通うことができます。
部活の休みの日に通ったり土日だけ通うなど、自分で選べるので多忙な人でも通いやすいです。
またスクールによっては資格保証制度を設けているところがあり、検定試験に合格するまでサポートしてくれるところもあるので、確実な資格取得を目指せます。
ネイリストとして働く場合、就職先はネイルサロンだけでなく、開業やフリーなど幅広い選択肢があります。
スクールを卒業するネイリストだと、ネイルサロンに就職して腕を磨いていく方がほとんど。ネイルサロンの数が増加傾向にある近年では、大手チェーンから個人経営の店舗まで幅広くあるので、希望のネイルサロンを選べます。
サロンワークで実力をつけて独立し、自分の店舗を持つ方もいるようです。ほかにも芸能人の専属、結婚式場のブライダルネイルを専門に活躍する方もいます。
フリーで活動するネイリストも多く、さまざまな働き方があるといえるでしょう。ネイリストを目指す方が増えている近年、講師として実力のあるネイリストを募集するところも。勤務して腕を上げるだけでなく、多種多様な働き方ができるのが魅力です。
どの職業でも共通していますが、ネイリストの世界もきらびやかなだけではありません。好きな仕事をして楽しく過ごせるかもしれませんが、その反面ネイリストとして技術力を磨くためネイル練習や勉強は必須。万が一お客さまの望むネイルを提供できないとなると、客足は離れていきます。そうならないためにも、勉強を欠かさないようにしましょう。
ネイリストは華やかな仕事ですが、収入は正社員でも20万~と少なめ。スキルを身につけるにしてもお金がかかるので、早いうちに給料を上げられるように腕を磨いておくことが大切です。
サロンワークで経験を積み、実力を上げていけば独立することも夢ではありません。自分の店を開業して軌道に乗せることができれば、年収を1000万円以上にすることが可能。コンテストで入賞すれば専属ネイリストとして雇ってもらうこともできます。実力を上げていけば成功できる可能性が上がるので、頑張って経験を積んでいきましょう。
もともと自分の爪をデコレーションするのが好きで、時間があるときはジェルネイルやネイルアートをしていました。すると自然にネイルアートの技術が身についてきて、ネイルの資格試験を受験した際に「ネイリストになりたい」と思うように。今ではネイリストとして働いています。やっぱり働いているときが一番楽しいですね。ネイルはデザインの可能性がたくさんあるため、アイデアが次々出てきていろいろ試してみたくなります。同時にもっとやりたいというチャレンジ精神も湧いてくるので、頑張ろうと思えますね。自分の趣味を仕事に活かせて本当に嬉しいです。しかし、細かな作業は一度失敗すると全部やり直しになるので、たまにお客さまに迷惑をかけてしまうのを心苦しく感じます。
好きな接客をしながらネイルに関われる仕事をしたいと感じたのがきっかけで、ネイリストを目指し始めました。私は足が悪いので、座ってできる仕事なのも良いですね。現在は週5の8時間勤務。平日はお客さんが少なく、土日の出勤が多い印象です。仕事は多種多様で、爪や手のお手入れだけでなく、足のお手入れやマッサージなどもやっています。施術が終わった後にお客さまの笑顔を見られるのが本当に嬉しいですね。ネイリストは一見キラキラした仕事に見えますが、見た目以上に厳しい職業です。ただお客さまの笑顔を自分の仕事でつくりだせるのはとても素敵なことだし、幸せだと感じています。これからも頑張っていきたいです。
ネイルが好きで、趣味の延長としてネイリストになりました。現在はネイルサロンに勤務しています。だいたい8時から19時までが仕事で、休日は1日か2日。仕事中はとても気を遣うし疲れますが、施術後にお客さまの笑顔が見られるのをやりがいに仕事をしています。クレームや文句を言われることがあっても、お客さまの笑顔や「ありがとう」がマイナスを打ち消してくれるんです。でもやっぱり言われた後は少し落ち込みますね。接客業だと仕方がないことなので割り切っていますが…。気苦労も多いし給料も決して高いとは言えませんが、今のところは満足しています。
ネイルを学ぶ人なら誰もが憧れる“トップネイリスト”と呼ばれる人たち。日本では、例えば黒崎えり子さんや、有吉ひとみさん、倉えりかさんなどが、カリスマネイリストとして有名な方たちでしょう。
トップネイリストたちは、ネイルサロンでお客さまと向き合うだけでなく、国内外のコンテストに多数出場したり、美容に関するイベントの舞台に上がったり、雑誌で作品を発表したり、書籍を出版したり、有名人の専属アーティストになったり、ネイルスクールを創設したり…。時代のファッションリーダーとして、華々しい活躍を見せています。
あんな風にネイルアーティストの頂点を極めるには、どうすればいいのでしょうか?
トップネイルアーティストになるには、コンテストでの入賞をコツコツと続けていくことはひとつの大きな要素でしょう。厳選な審査をくぐり、コンテスト入賞を繰り返すことで「トップネイリスト」と認識されていくことは多いので、積極的にコンテストに参加し、実績を積み重ねることが賢明な方法だと思います。
また、毎年実施されるネイル資格試験には、「JNA認定講師」というものがあります。「JNA認定講師」は、ネイリストの中でも特に高い技術力を持った人しか認定されません。そしてJNA認定講師になるとJNA講師会に所属できます。さらにそこでも広い志を持ってネイルの普及と発展に努めることで、「本部認定講師」「常任本部認定講師」「GME(グランドマスターエデュケーター)」へと昇りつめていくことができます。
あとは、やはり1人1人のお客様としっかり向き合い、誠心誠意を込めてネイルを手がけること。そして日々の鍛錬を怠らないことでしょう。あなたのネイルが評判が評判を呼び、指名が多く舞い込むようになれば、おのずとスポットライトが当たってくるに違いありません。