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ネイルサロンによっては、勤務するときの服装が私服のところと、制服を貸与するところがあります。個人経営のサロンなどでは私服の上から統一のエプロンを着用し、大規模なチェーン店では制服を着ることが多い傾向があります。
ネイルをしていると、どうしてもマニキュアやジェルが服についてしまうことがあります。これらは洗濯して簡単に落ちるものでもないでしょう。お気に入りの服や高価な服を着ていたとしたら、ネイル溶剤のシミがついたまま落ちずに、泣く泣く捨てることになるかもしれません。そうならないためにも、ネイルをするときは汚れてもいい服を着ることをオススメします。これはネイルスクールでも同様です。
ネイリストは全身を激しく動かすわけではありませんが、手元や腕にまとわりつく長袖は施術の邪魔になるため、7分袖のカットソーやニットを着るのがおすすめです。またフットネイルをするときには姿勢を変えながら行うため、しゃがんだり膝を立てたりといった姿勢に耐えうるストレッチパンツを選ぶといいでしょう。ただフットネイルは秋口から冬にかけては要望も少ないため、その期間は膝丈のスカートやロングスカートでも問題ありません。
ネイルサロンには、どの年齢祖に向けているのかターゲットを想定しています。そのため、服装はその年齢層に対して不快感、違和感を持たれないものを選ぶと良いでしょう。たとえば、ターゲットが40代・50代と高めの場合は、自分の好みだからといっても派手な服装にしてしまうと、良い印象を持たれないこともあります。反対に若い女性が中心のサロンなら、おしゃれをある程度楽しんでいるほうがセンスの良いネイリストと見られる場合もあります。
ネイル中は、お客様と常に向き合った状態になります。そのとき、お客様はネイリストの顔から上半身をよく見るはずです。よって手元の動きやすさを重視しながらもできるだけ華やかな印象になるよう、ネックレスやピアスといったアクセサリーでポイントを作るのもいいでしょう。また、トップスに鮮やかな色や柄を持ってきても印象が明るくなります。このような工夫することで、お客さんに覚えてもらいやすくなるため、次回の指名にもつながるでしょう。
適度におしゃれを楽しむのはOKですが、あまりに派手すぎるファッションや露出度の高い服装は、ターゲットの年齢層を問わず避けたほうが良いでしょう。ネイリストもれっきとした接客業であり、お客様に不快感を与える服装はどんなに可愛さを意識したものであってもいけません。ある程度の節度を持った、清潔感と誠実さを表す服装のほうがお客様には好まれます。これはネイルスクールに通っている人でも、今から自覚を持って意識しておいたほうが良いポイントのひとつです。
髪がボサボサの状態では、清潔感がなくお客様に不信感を抱かれてしまいます。また髪を下ろしていると無意識に触ってしまうことが多く、それもマイナスポイントです。ネイリストはお客様の手に直接触れる仕事であり、適宜消毒をすることも求められるほど衛生面には注意しなければなりません。そのため、長い髪はきちんとまとめておくようにしましょう。髪をまとめておけば、下を向いて作業するときも落ちてくることがありません。
「上半身に気を遣う」という項目で、アクセサリーをつけて華やかにするのはおすすめだと述べましたが、指輪をつけるのは施術の邪魔になるため避けたほうが良いです。あくまでネイルを行うことを最優先にして、手元のおしゃれは控えるようにしましょう。ただし、結婚指輪に関してはシンプルなものであれば例外です。また、ネイルのセンスや能力をお客様に知ってもらうために、指輪はせずに自分のネイルを引き立たせているというネイリストもいます。
制服を貸与するネイルサロンの場合、上下ともに決められているところや、トップスだけが制服でボトムスは自由としているところなどがあります。いずれにしても、ネイリストのための制服ですから、必要な道具を入れておける機能的なポケットがついていたり、作業のしやすさを重視したりといった工夫のあるものがほとんどです。
また制服が決められているサロンでは、その他の部分で規則が厳しい場合があります。たとえば、ストッキングのデニール数や、ネックレスやピアスのサイズに規定があることも。さらには、制服のサイズに上限が決められており、体型維持に努めるよう指導するサロンもあるようです。
私服勤務ができるネイルサロンでは、多くの場合サロンワーク用エプロンが貸与されます。こうしたエプロンは一般的に黒が主流で、肩掛け型・ポケットつきの機能的なものです。ただし、ファッション性を求めるサロンだと黒でもフリルやリボンがついているなど、デザイン性の高いエプロンを採用しているケースもあります。
また、黒のエプロンはお客様に対して威圧感を与えるという考え方から、ベージュなど黒以外の優しい色合いのエプロンを選ぶところも少なくありません。