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ネイルサロンにお客さんとして行ったことのある人は、マスクをしているネイリストに接客してもらった経験も多いのではないでしょうか。ネイリストがマスクをすることの意味についてご紹介します。
ネイリストがマスクをする大きな原因は、ネイルを削る時に出る細かい粉塵を吸い込まないようにするためです。
ネイリストの仕事はネイルを塗るだけではなく、爪を削って整えることやネイルをオフすることがあります。その際に出る、目に見えないほど細かい粉状の塵は、呼吸によって吸引され肺に入ってしまい、健康を脅かす危険があるのです。
ですから、ネイリストの健康を守るために、マスクの着用が義務付けられているサロンが多いのです。
もちろん、お客さんも吸い込む可能性はありますので、集塵機などを使用しているところもあります。ただ、ネイリストは一日中作業するので、お客さんより吸い込む量が多いため、作業中にはマスクをしてなるべく吸い込まないようにしています。
ネイリストの仕事は、お客さんの手元に顔を近づけて行うことが多いので、必然的にお客さんの顔にも近寄ることになります。そのため、口臭が気にならないようにというエチケットや、風邪やインフルエンザがうつらないようにという配慮のため、マスクを着用している場合もあります。
ネイリストがマスクをする主な理由は、健康を守るという重要な目的がありますが、マスクを着けていることによってデメリットも発生します。
衛生的な面からいうと、看護師さんや歯科衛生士さんなどもマスクをしていますが、病院で働くことや口の中の治療をすることから、その必要性が患者さんにも伝わります。
しかし、ネイリストが扱うのは爪であり、知識のないお客さんからするとマスクをする目的が分かりづらく疑問に思われることもあります。
ネイルダストが原因だと知れば納得するかと思いますが、自分も吸い込むのではないかと不安を感じてしまうかもしれないので、理解されにくいという点があります。
ネイリストの仕事は技術的なものですが、ネイリストもお客さんも若い女性が多く、楽しく話をしながら接客することもよくあります。そこで、ネイリストだけがマスクを着けていると、表情が見えずにお客さんがコミュニケーションをとりにくいと感じてしまう場合もあります。
中には、ネイリストとのおしゃべりを楽しみに通うお客さんもいますので、できるならマスクをせずに顔を見ながら接客できる方が望ましいですよね。
女性の場合は、マスクをしているからメイクをしなくてもいいというわけにはいきません。マスクをしていると蒸れてしまい、メイクが崩れやすくなってしまいます。
また、眼鏡をかけている人がマスクをすると、自分の息でメガネが曇ってしまうこともあるので、ネイリストとしては視界が曇るのは致命的です。
マスクをすることによるデメリットも多いので、ネイリストはお客さんの立場になって接客をすることが求められます。
ネイルダストについて説明すればマスクをする理由もわかってもらえますし、お客さんにもマスクをしてもらえば、お互いに安全になり、不安感を払拭できるでしょう。
来店から帰宅時までずっとマスクをしていると、お客さんに顔を見せる機会がなくコミュニケーションが取りにくいので、「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」等の挨拶だけでもマスクを取って笑顔で行えば、お客さんに与える印象もだいぶ良くなるでしょう。