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実際にネイルサロンでプロの人にネイルをやってもらうと、ネイリストさんは次から次へと色んな道具を出してきますよね。あれらの道具は、一体どのような目的で、どのようなタイミングで登場しているのでしょうか? ネイリストを目指すアナタとしては、少し興味のあるところだと思います。
そこで、ここではネイリストが実際に使っている道具をちょっと覗いてみたいと思います。「爪の手入れに使う道具」「ポリッシュに使う道具」、「ジェルに使う道具」の3つに分けてご紹介します。なお、こちらでご紹介する道具は、スクール入校直後の初心者もぜひそろえておきたい基本ツールばかり。実際にサロンに就職したときには、もっとたくさんの難しい道具を使うことになります。
自爪を削るときに使うエメリーボード、人工爪を削るときに使うアクリルファイル、削ったところを滑らかにするソフトファイル、爪の表面にツヤを出すために使うシャイナー。これら4点を指してファイルと言います。
甘皮を切ったり押し上げたりするときに使うのがニッパーとプッシャー。100円ショップでも売っていますが、甘皮の近くはとてもデリケートな部分なので性能の良いものを買うことをおすすめします。
甘皮を浮き立たせるときに登場します。お湯でふやかして使うタイプと、お湯なしで単体で使えるタイプとがあります。
練習用としてチップをたくさん用意しておく必要があります。とにかく数が必要なので、安いものでも可。ポリッシュやジェルを塗る練習や、サンプルを作るときに使います。小指用から親指用まで、大きさを変えて用意しましょう。
ポリッシュの定着を良くするのがベースコート。安いベースコートは剥がれてしまうことがあるので要注意です。トップコートについては、粘度が少し強めで、なおかつ速乾性のあるものがおすすめ。ベースとトップの機能を1本に備えた商品も売っていますが、それぞれの使用目的は違うので、別々で購入してください。
初心者の練習用としては、何色を用意しても構いません。ただ、質感や筆先の使い方がまったく異なるという点で、シアー系、パール系、ラメ系、マット系の4種類を用意しておけば良い練習になるでしょう。
ベースジェルについては、薄付きで定着力の高いものを。トップジェルについては、透明感と光沢にすぐれ、かつ黄ばみにくいタイプのものが良いでしょう。仕上がりを左右する大事なジェルなので、ポリッシュとあわせて信頼ある商品を選ぶようにしてください。
赤、青、黄色、白、黒の5種類があれば、混ぜ合わせることでどんな色でも作ることができます。他にも様々な色が売られていますが、初心者の段階ではこの5種類を用意しておけば事足ります。
ベースジェル用やカラージェル用、アート用などなど、様々なタイプの筆があります。毛質や毛先の形にも様々あるため、用途に合わせて必要な分だけ用意しておきましょう。筆も仕上がりを左右する大事な道具です。
ジェルを硬化させるためのライトです。UV、LED、CCFLなどいくつかのタイプがあります。用意したジェルに使用可能かどうかを確認のうえ、ライトの種類を選んでください。
実際にサロンでネイリストとして働き始めると、ここで紹介した道具以外にも、ストーン・パーツ、ラメ・ホログラム、ネイルシールなどなど、たくさんの道具を使うことになります。
ポリッシュやジェルのカラーバリエーションも、とても多彩です。プロになったらどんな道具を使いたいかを想像したり調べたりしていると、今からとてもワクワクしてきますよ。
同じ道具でも、値段も違えば質も違います。値段が高いから質が良いというわけでもなく、逆に値段が安いから質が悪いとは限りません。ただ、傾向としては、やはり値段と質は比例しているというのが実情です。人の体に施術をする道具なので、あまり質の低いものは使わないほうが無難でしょう。
ところで、ある程度は値段の覚悟もしたうえでの話ですが、いったい何を基準に道具を選べば良いのでしょうか? 使いやすさでしょうか? 見た目の良さでしょうか?
道具を選ぶときの基準に迷ったら、ひとえに「安全性」を重視して商品を選びましょう。ネイルは、お客様に対する施術です。使いやすさや見た目の良さ、値段の安さも大事な要素ですが、それ以上に大切なのが、お客様に安全に施術を受けてもらうことです。
「安全性」を重視した道具は、概して値段が少し高めです。でも、ほとんどのスクールでは「安全性」を重視した信頼ある道具を勧めてきます。多少高いと思っても、プロのネイリストに向けた大事な初期投資と考え、信頼のある道具を購入するようにしましょう。